陣中見舞い

特別研修も佳境に入りましたね。
庵主も東京会場でチューターを拝命していますが、
受講者の口舌も少し滑らかに(?)なってきたような印象を受けます。

 庵主は、教材の課題について討議する合間に、ワンポイントレッスン
を採り入れています。例えば、次のような質問です。
1 特別研修では「要件事実」が大切だと言われるが、裁判実務では
 なぜ要件事実が大切なのであろうか?
2 要件事実は、「ミニマムの原則」で考えるべきだと言われるが、
 それはなぜなのか?
3 実務では、要件事実と主要事実とは同義で用いられているが、
 これらと「請求原因事実」との関係は?
4 二段の推定との関係で、民事訴訟法228条4項の「押印」とは、
 単なる押印では足りず、(作成名義人の)「意思に基づく」押印で
 なければならないと説かれるが、その理由は?
5 所有権に基づく返還請求の要件「事実」は、次の2個であると
 説かれるが、①の「所有」とは、文字どおり「事実」なので
 あろうか?
  ① 原告による物の所有
  ② 被告による物の占有
6 賃貸借契約の終了に基づく目的物返還請求としての建物「明渡」
 請求の要件事実の一つとして、(賃貸借契約に基づく)建物の
 「引渡し」があるが、この「引渡し」と「明渡し」との関係は?
7 賃貸借契約の終了に基づく目的物返還請求としての建物明渡請求
 事件において、賃貸期間が満了している場合、特別研修では「法定
 更新」も請求原因事実となると教わるが、「法定更新」とは、具体
 的「事実」の主張であろうか?
  それに、素朴に考えると、そもそも法定更新により利益(使用収
 益できること)を享受するのは被告(賃借人)なのだから、法定更
 新の主張はむしろ被告の抗弁に回るのでは?

 研修教材には記載されていないことばかりですね?
庵主の見るところ、以上の質問項目は、いずれも受講者の盲点です(受講者ばかりではなく、その余の関係者にも?)。
でも、研修は、受験予備校の講座ではありません。
己れのオツムで思考を巡らす訓練です。

 司法書士試験合格という事実にしがみつかず、
心身をいったんリセットしてみてはいかがでしょうか?
湯呑みに冷めたお茶が溢れていると、新たにお茶を注ぎ足そうとしても
こぼれるばかりで、淹れ立てのおいしいお茶にはありつけません。

 ともあれ、特別研修は生涯に一度の得がたい機会です。
せっかくの好機を楽しまないと、何とももったいない。
認定考査のことも気になるでしょうが、考査までは3か月以上も
あります。
志を維持できれば、その間に合格レベルに到達することは可能です。

 皆さんのご健闘を祈ります。
 

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